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ウェディングのフリーランスが知るべき3つの真実

ウェディングのフリーランスが知るべき3つの真実

ブライダル業界の構造上、どうしてもウェディングというのは孫請けが一番多くなります。
結婚式場が集客をしてカップルを集めて、ドレスやメイク、司会、写真、ビデオなどの提携会社に仕事をお願いします。
さらに、提携会社がフリーランスの方にお願いするという構造になっているわけですが、その原因は簡単で、結婚式場も提携会社も、固定費を増やしたくないからです。
ブライダルは季節変動があるビジネスなので、繁忙期と閑散期が明確に分かれています。社員を多く抱えれば、当然繁忙期でも閑散期でも毎月同じ給料を払わなければいけなくなるため、リスクが増えます。業務委託のフリーランスであれば仕事があるときだけお願いすれば、余計な固定費を増やさずにすみます。
孫請けの仕事だけのフリーランスは、どうしても意識的に情報を自分から収集しようという意欲が薄くなりがちです。
それは個々のフリーランスの能力の問題ではなく、仕事をくれる会社を中心にした同じような人同士の人間関係になってしまうためです。
そのため、本当は自分で集客したり、式場と契約したりとたくさん選択肢があるのに、孫請け以外の選択肢に気づきずらくなり、視野が狭くなってしまいます。
ブライダル業界のフリーランスの方は、現場での技術に対して人一倍情熱がある反面、業界全体のことや現場や技術以外のことが見えていない方が圧倒的多数です。
そんなフリーランスの方のために、今回は実は知られていない3つの事実についてお伝えします。

1 技術レベルをどれだけ上げてもギャラはあがらない!?

フリーランスで生きていくためには、当然技術を上げることは重要なのですが、孫請けの仕事の場合に関しては、技術を上げても、仕事は増えるけどギャラは上がらないのです。
5000円や10000円くらいの範囲ならば上がる可能性は十分ありますが、大幅な上昇はあり得ません。

ブライダルの業界構造

なぜ技術が上がってもギャラが上がらないのか。
それは、先ほども書きましたが業界の構造上の問題なのです。結婚式場から下請け業者に仕事が降りてきて、下請け業者からフリーランスに仕事がくるという構造上、結婚式場の販売価格(上代)が上がらない限り、下請け業者の価格(下代)も変わりません。結婚式場は販売価格を下げることはあっても上げることはほとんどありませんし、むしろ下代を叩いて掛け率を上げるところもよくあります。価格競争の思考になっているというのも1つの原因でしょう。
すると、当然フリーランスのギャラも大幅に変わることはありえないし、どんなに技術レベルが高くても、他のフリーランスができないことをすると、商品やサービスに品質の差が出ることになり、統一性がなくなります。カメラマンなどは指名制という形をとれなくはないですが、基本的に結婚式場は保守的なので、今までのやり方から変化することを嫌います。
この業界構造を無視して、フリーランスのギャラを上げれば、利益が圧迫されて提携会社の社員が苦しみます。さらに言えば、ギャラを上げて、仮に結婚式の仕事が一件5万円のフリーランスがいたとして、年間80件ほど仕事を依頼した場合400万円支払うことになります。当然それなら400万円で社員を一人増やした方が、週5日働いてくれる分、企業は利益につながります。

技術レベルが高ければギャラは上がらないが仕事は増えやすいし、減りにくい

先ほどの理由から、ギャラは上がりにくいのですが、技術が高ければ、お客様の様々な要望に応えることができるため、下請け業者からは仕事が流れてきやすくなります。業者からすれば、同じギャラの人なら、当然技術が高い人の方が、安全だし安心なので、優先して仕事を回します。
下請け業者のクライアントは結婚式場です。当たり前のことですが、未熟な人を現場に入れて、クレームにでもなったら結婚式場から信頼されなくなります。そういった意味で、他のフリーランスよりも多くの仕事が回ってきやすくなります。

技術が高くても、日頃問題なら絶対に仕事は減る

どんなに腕のいいフリーランスでも、日頃から不平不満ばかり口にしていたり、時間や納期など、社会人として当たり前のことができないフリーランスは、企業からしたら不要な存在です。腕のいい人ほど勘違いして、態度が横柄になったり、時間を守れなかったりします。
そのような人は、20代ならまだしも40近くになると直ることはほとんどありません。今までの習慣を変えなければならないため、歳を重ねているほど不利になります。

2 問題のあるフリーランスの情報は、実は経営者には共有されている

あまり知られていないことですが、人として問題があるフリーランスや、何か問題を起こしたフリーランスの情報は企業側のトップ同士は共有しています。(もちろん全員ではないですが)

問題のあるフリーランスとは??

例えば、日頃お世話になっている下請け業者へ仕事を流している結婚式場に、直接売り込みにいったり、契約したりしたら、そんな情報はすぐ共有されます。そのフリーランスの評判や信用は地に落ちることでしょう。独立する前に同業の企業の社員だった人は、前の会社の悪口を言ったりしますが、それも当然ですが社会的信用を落とします。
また、披露宴会場でゲストの食事の残り物に手を付けたりするヘアメイクさんや、研修中に無断で帰ってしまうビデオカメラマン、挙式日数日前になっていきなりキャンセルするフォトグラファー、毎回遅刻してくるフリーランスなど、様々な人がいますが、意外と誰が何をやったかは広まっています。

代表同士が居酒屋に行った時に話す会話の内容

人は自分と似た環境にいる人と一緒にいると、お互い抱えている問題や、辿ってきた道に共感できて、心地よく感じるものです。
フリーランスがフリーランス同士で飲みにいくのと同様、フリーランスに仕事を回す側の企業のトップは、同じ立場の人同士で飲みに行きます。そのため、大抵の場合有名な企業はトップ同士で繋がっています。その飲み会の場で、当然ながらいろんな情報共有がされます。
どこがどこと提携するらしい、どこの企業は今後こんな方針で進めていくらしい、この前この人がこんな問題を起こしたなどです。その中で、フリーランスの話になることもないわけではありません。日頃の行いには、十分に気をつけるべきです。

マイナスの発言が多ければ多いほど、社会的評価は下がる

どの業界でも当てはまることですが、日頃から愚痴しか言わない印象の人は、フリーランス同士はもちろん、仕事を回す側の評価も下がります。一緒に仕事をして何かあったら、自分も同じように陰口を言われるのが、容易に想像できるので、そういった人にはなかなか仕事は頼みづらいです。

3 収入も時間も十分にある人には共通点がある

自由にマイペースでやっている人ほど、失敗や挫折から逃げる傾向にあります。
フリーランスなので、時間の使い方は自由だし、仕事も自分で選べるのですが、その分人間は楽な道を自然に選んでしまいます。
特に孫請けの場合、主な責任は下請け業者がとってくれたりするので、それほど大きい責任はありません。(実際はあるのですが、気づいていない人が多いです)
ではどんな人が上手くいくのか、以前触れた記事がありますが、こちらに書かれていないことを中心に今回はお伝えします。
参考記事 ブライダル業界で働くフリーランスが上手くいくために必要な9つのこと

他人を評価するポイントが技術ではない

フリーランス、例えばフォトグラファーやビデオカメラマンなどの技術職は、自分が尊敬できるかどうかの基準を技術力に求めます。
他人の作品を見て、自分より上手いか、自分より知識があるか、もしくは自分の好みかなどです。
しかし、充実して上手くいっている人は、他人に対する評価ポイントは総合力で判断します。技術は新しい商品を作る時に、選択肢を増やしたり、顧客のニーズに応えるのに必要ではありますが、自分のエゴであってはいけないことがわかっているからです。

行動力が全てであることを知っている

上手くいっている人は、失敗をおそれずにすぐに動ける人が成功するということを自分の成功体験から知っています。
言い訳ばかりして、出来ない理由を探している人は世の中にはたくさんいますが、それでは何も始まりません。
すぐにでも行動に移せることが大事なのです。ブログを毎日書く、SNSを毎日更新する、誰もが知っているやらなければならないことです。しかし、90%以上の人が出来ないのが現実で、どうしても楽な道を探してしまうのです。

忙しくなることを選ばない

独立したてのフリーランスは、スケジュールを埋めることを考えがちです。忙しい自分を作り出すことで充実感を出したい、暇になると不安になるといった深層心理が関係しているからだと思われます。
自分が働くことで対価が上がるという働き方では、働けなくなった場合にかなりのリスクを伴いますし、時間が作り出せずに、新しいことにチャレンジする機会を失います。価値の低い仕事は出来る限り自動化して、価値の高いことだけに取り組むことが上手くいくためには重要です。

ブライダルの孫請けの仕事で単価が安いフリーランスに未来はない

他の業種ならともかく、ブライダルにおいては孫請けの仕事だけをしていて、将来が明るくなる可能性はかなり低いと言っていいと思います。やはり、自分から新郎新婦に選んでもらえる仕組みを整えるしかないでしょう。もしくは個人やチームで式場と提携するか、インターネットで新郎新婦から直接選ばれている業者から仕事を請けるようにする。要するに孫請けから下請けになるしか選択肢がありません。
そして、もしそうなれたとしても少子化により、結婚式を挙げるカップルそのものが減少している今の日本では、長期的に見て何十年もブライダルだけの仕事を続けることはほんの一握りのフリーランスしかできなくなってくるでしょう。
今後はブライダルだけの仕事ではなく、他の市場で今の技術を活かすか、新しい技術を掛け合わせてブライダル業界で戦っていくかを考えるべきでしょう。

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